| スピレーン傑作集1／狙われた男 |
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| 作家 | ミッキー・スピレイン |
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| 出版日 | 1986年01月 |
| 平均点 | 7.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 7点 | 空 | |
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(2014/04/20 23:18登録) 5編を収めたスピレインの中短編集ですが、マイク・ハマー登場作はありません。 最初の『狙われた男』は140ページ近くある中編で、マイク・ハマーものよりも正統ハードボイルドに近い印象で、『赤い収穫』と似たところがあります。恋愛劇は通俗的ですが、最後のひねりもうまく決まっていて、傑作と言っていいでしょう。 次の70ページ程度の『死ぬのは明日だ』も同じようなタイプですが、冒頭にクライマックス部分を置いて、その場面に至る事件の顛末を語っていくという手法がとられています。これも相当な出来栄え。 他の3編は短い作品で、まず『最後の殺人契約』は伏線が露骨すぎてオチの丸見えなのが冴えませんが、『高嶺の花』は逆に意外なオチを用意した「奇妙な味」系と言ってもいい、ハードボイルドとは無縁の作品。犯罪実話『慎重すぎた殺人者』は地味なドキュメンタリーと、スピレインの意外な作風の幅を堪能させられました。 |
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