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ミステリの祭典

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悪漢刑事、再び

作家 安達瑶
出版日2008年12月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 江守森江
(2010/04/09 03:31登録)
Vシネ感覚の小説を本格ミステリの合間の息抜きに読むつもりで、図書館の文庫棚で目に付きシリーズを3冊借りて来た。
一作目はエロもふんだんなVシネ感覚作品だったが、二作目はエロを抑え気味(セックス描写回数が減った)にした警察ハードボイルドに進化を遂げ、思わぬ拾い物に凄~く得した気分。
プロローグからエロに塗れさせた仕込みや真相の解明過程もきっちりハードボイルドになり、前作登場のサブキャラ達も活躍したりと非常に楽しめた。
エロ(バイオレンス)に紛らせ本質を射抜く「箴言」の数々にも、思わず唸る。
エロ小説に嫌悪感さえなければ今野敏「隠蔽捜査」に迫るレベルの警察小説だと思う。
※余談
因みに、作者は男女混合の合作作家でSM小説にてデビューしている。

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