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ミステリの祭典

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フェニモア先生、墓を掘る
町医者探偵フェニモア先生

作家 ロビン・ハサウェイ
出版日2001年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/09/24 16:16登録)
(ネタバレなしです) フリーランスの女性作家兼写真家としてのキャリアを持つ米国のロビン・ハサウェイ(1934年生まれ)が本書でミステリー作家としてデビューしたのは1998年、何と既に還暦過ぎていらっしゃいます。医者にして探偵のフェニモア先生シリーズ第1作ですが本書を読む限りでは探偵業で稼いでいるようには思えませんね(笑)。毒殺ではないかと睨んだフェニモア先生が被害者はどのように毒を盛られたかを見破ろうと様々な可能性を試行錯誤します。この展開はクリスティーの「スタイルズの怪事件」(1920年)をちょっと彷彿させます。37章で明らかになるトリックは実際のケースとして過去に例があったようで謎解きとしては目新しさはありませんが全体としてのストーリーテンポは快調で、手軽に楽しめるコージー派本格派推理小説です。フェニモア先生をサポートする面々もなかなかいい味を出しています。

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