home

ミステリの祭典

login
銀座連続殺人手帖
高見照彦・結城奈都子

作家 梶龍雄
出版日1987年05月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 こう
(2012/03/28 00:26登録)
 シリーズ第3弾は手帳に名前を書かれた一見なんのつながりのない5人が書かれた順番通り殺されてゆく、といった本格好きが好みそうなテーマでした。
 相変わらず死語のオンパレードの会話や地の文に多少萎えそうになるのは置いておくとしてちょっと人が死にすぎな点と80年代で吹雪の山荘物でもないのに警察がほぼ関与しないまま素人探偵の捜査のみでストーリーが完結するのは違和感ありまくりでした。せっかくのミッシングリンク物なのに警察だったらもっと早く真相を突き止めるんじゃ、と思わせるストーリーでちょっともったいない作品と感じました。

No.1 6点 kanamori
(2010/04/07 18:59登録)
「シラケ姫」こと女子大生・奈都子を主人公にした本格ミステリ、シリーズ第3弾。
前2作「幻の蝶」「淡雪の木曽路」とも文章や変な若者言葉を度外視すれば、意外な殺人動機を核にした端正な本格ものでしたが、今作もミッシングリンクもので動機の謎を中心に据えています。奈都子が画廊で拾得した手帖にメモられた人物の連続殺人が描かれていますが、シリーズものならではの意外な犯人が秀逸でした。

2レコード表示中です 書評