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ミステリの祭典

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怒りの菩薩

作家 陳舜臣
出版日1962年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2010/05/08 01:14登録)
終戦直後の台湾を舞台背景にした長編ミステリ第4作。
日本から引き揚げた新婚の台湾人青年の視点で、帰省先での連続殺人が語られていきますが、著者の父親の出身地と思われる台北郊外の田舎町の情景や風習が目に浮かぶように描かれていて興味をひかれます。
ミステリとしては、近隣の菩薩山からの人間消失にそれらしき所がありますが、トリックにあまり見るべきものがないのと、動機がいつものパターンなのでマンネリを感じました。

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