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ミステリの祭典

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推理短編六佳撰
北村薫・宮部みゆき選

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日1995年11月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2010/03/27 22:51登録)
平成七年の鮎川短編賞は受賞作無しという結果に終わった。しかし、その選に洩れた中でも、そのまま落選させるのには勿体無いと思うものがいくつかあったらしく、これはそれらの佳作を集めた短編集。一読して、本格推理小説の賞である鮎川賞になぜ落ちたのかがよく解った。

この6編の中で読ませるのは遠田緩氏の「萬相談百善和尚」、釣巻礼公氏の「崖の記憶」、永井するみ氏の「瑠璃光寺」、次点で植松二郎氏の「象の手紙」だろう。

共通しているのはアイデアとして光るもののはあるものの、大賞を授賞するには何か足りない。この年の応募者の中に西澤保彦、三津田信三の名も上がっているのが興味深い。選に洩れたということはこれらの作品よりも更に出来が悪かったってことだろう。

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