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ミステリの祭典

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100人館の殺人

作家 山口芳宏
出版日2010年03月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2018/06/05 05:50登録)
(ネタバレなしです) 2010年発表の本格派推理小説ですがかなりの問題作で、読者の好き嫌いが分かれそうな気がします。登場人物リストに並んだ人数が実に118人!これでは何度本文とリストを(確認のために)往復することになるのやらと危惧しながら読みましたが、案外とすらすら読めました。主要な人物数はかなり限られていて、それどころか(きちんとチェックしたわけではありませんけど)リストのかなりの人物が作中では名前さえも紹介されない、「その他大勢」扱いです。まあ本当に全員をちゃんと描き分けしたら「水滸伝」(108人の英雄の冒険談)並みの大河小説になったでしょうけど。100人超えリストがある意味こけおどしだったのは個人的にはむしろ助かったのですが、問題は真相の方です。ネタバレにならないように紹介するのが難しいのですが、作中人物が「人間は似た種類の者同士で集まる傾向がある」と説明していますが、あまりにも特殊な種類があまりにも都合よく集まったという設定は私の乏しい想像力の範疇を越えていてすっきり納得できませんでした。

No.1 5点 三木対馬
(2015/01/23 02:52登録)
 100人の人物が集まった洋館で起きる殺人事件! ……のはずがつぎつぎと本格ミステリのセオリーをあざ笑うような事態が勃発する展開に驚かされます。特にあの人の正体が明らかになる所で、あそこが伏線だったとはと思わず読み返してしまいました。

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