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ミステリの祭典

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北溟の鷹

作家 関口甫四郎
出版日1991年02月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 kanamori
(2010/03/18 23:36登録)
間宮林蔵を主人公に据えた歴史本格ミステリ、乱歩賞最終候補作。
蝦夷地探検隊一行が、知床半島沿岸の小屋で不可解な密室殺人に遭遇する所まではよかったです。
この後、舞台を江戸に移してから急失速してしまいました。おそらく調べた資料をもとに謀略系を狙ったのだと思いますが、歴史論文を読むような内容と硬質で読みづらい文体で、ついていけなくなりました。冒頭の北海道での密室事件をもっとふくらませば、ミステリ読みにまだ受けたと思います。
この年の同じ乱歩賞最終候補の「猿丸幻視行」「占星術のマジック」と比べて、だいぶレベルが落ちる出来だと思いました。

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