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ミステリの祭典

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殺さずにはいられない

作家 小泉喜美子
出版日1986年06月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 こう
(2010/07/06 00:12登録)
kanamoriさんの書評を見て読んでみました。ひょっとして以前の短編集の抜粋なのか既読の「またたかない星」とも2編重複がありましたし表題作も更に後発の「太陽ぎらい」にも収録されているため既読でした。
 作品集自体は洒落ており小泉喜美子らしさを楽しめますが作品の重複は事前に確認した方が良いかもしれません。

No.1 7点 kanamori
(2010/03/20 14:48登録)
ミステリ短編集。
「弁護側の証人」とまったく同じ手法で最後に構図を逆転させた作品や、詠坂や東野の作品の先駆と言える人称誤認ものなどの叙述トリック作品もよかったのですが、個人的には、異様な殺人手段を扱った「冷たいのがお好き」がベストです。
友人のミステリ作家から過去の海外ミステリ小説の様々な殺人トリックを伝授された主人公が最後にとった殺人手段は、伊丹十三のエッセイ「女たちよ!」からの転用だった・・・。
既読のものも多かったですが、傑作集といっていいラインナップです。

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