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ミステリの祭典

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一年でいちばん暗い夕暮れに

作家 ディーン・クーンツ
出版日2010年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 Tetchy
(2010/03/17 18:44登録)
クーンツの犬好きは非常に有名だが、とうとう犬をテーマに小説を著したのが本書。何しろ主人公はエイミー・レッドウィングといい、<ゴールデン・ハート>というドッグ・レスキューを経営しているのだ。このドッグ・レスキューとは、その名のとおり、ペット虐待が日常化している家庭などで育てられている犬を買い取ったり、繁殖犬として劣悪な環境で育てられ、生殖機能を酷使され、人間の愛情すら受け付けられなくなった犬を保護したりする職業だ。このような仕事が実在するのか、はたまた犬好きのクーンツの生み出した願望の産物なのか、寡聞にして知らないが。

ペット虐待と幼児虐待をテーマの主軸として、今回も狂える大人が敵として現れるのだが、徐々に盛り上げていった割にはその対決は呆気ない。
あと謎めいた存在を醸し出すゴールデン・レトリーバーのニッキーの謎が最後まで明かされないのも消化不足気味。

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