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ミステリの祭典

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フレッチ/呪われた大統領選
フレッチ

作家 グレゴリー・マクドナルド
出版日1987年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2023/07/09 21:17登録)
フレッチのシリーズ第6作ですが、発表順が作中設定年代順とは一致しないことを本書の訳者あとがきで知りました。なんだかややこしい…
新聞記者であるフレッチ(I・M・フレッチャー)が、軍隊時代の上官であった、大統領候補の息子ウォルシュからの依頼で、大統領選の報道担当秘書になったところ、キャンペーンの途中で女性殺害事件が連続して起こり、という筋書きです。しかし、殺人事件の解明捜査よりもむしろ、候補のホイーラー市長が「大統領職なんてドア・ノブにすぎん。そして、官僚組織がドアだ。…(中略)…だが、ドアはしょせんドアだ。」と言ったりするところがおもしろい、大統領選の内幕を描いた作品になっています。
一応「本格派」とはしておきましたが、謎解きとしては、論理的整合性に問題があるわけではないものの、物足らず、それ以外の要素を評価して、この点数としました。

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