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ミステリの祭典

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クッキー交換会の隣人たち
お料理名人の事件簿

作家 リヴィア・J・ウォッシュバーン
出版日2009年09月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 4点 mini
(2016/12/24 10:45登録)
* 季節だからね

お菓子グルメ系コージー派
お菓子作り好きな高齢者がレギュラー出演するウォッシュバーンのフィリス・ニューサム・シリーズの1冊で、クリスマス恒例のこれもクッキー交換会が季節の風物詩として背景にある
レスリー・メイヤーの「史上最悪のクリスマス・クッキー交換会」でも同様の行事が背景に有ったが、メイヤー作品の舞台は北東部のメーン州
これに対してウォッシュバーン作品の舞台は南部のテキサス州だから、つまりローカルな風習だとは思えない
まぁ西海岸は分からんけど、おそらくはアメリカ全土で行わなれている類の習慣なのだろうと思われるね、でも日本では殆ど知られていない

このウォッシュバーンという作家、コージー派作家の中では比較的にコージー派に対してさえも黄金時代本格的な視点で評価したがる読者に受けが良いように思えるのだよね
おそらくは話の展開がコージー派じゃなくて普通の本格派らしいからかも知れない
この作でも、隣家で事件が起こる発端あたりはコージー派っぽいが、その後は普通の本格っぽさがあるんだよね
私は正直言ってコージー派の中ではあまり好きな作家ではない、私はコージー派はコージー派だと割り切って読むタイプの読者なので、何かこうコージー派的な魅力を感じないんだよな

No.1 6点 nukkam
(2010/03/09 13:20登録)
(ネタバレなしです) 2008年発表のフィリス・ニューサムシリーズ第3作で、コージー派としてはプロットがしっかりしており、(やや見破りやすいながらも)伏線もちゃんと用意されて本格派推理小説としての謎解きを楽しめます。展開に派手さはありませんが文章は滑らかで読みやすいです。

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