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ミステリの祭典

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苦い祝宴
リディア・チン&ビル・スミス

作家 S・J・ローザン
出版日2004年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2018/05/14 22:44登録)
このシリーズ第5作はリディア視点で書かれたもので、チャイナタウンで起こった飲茶レストランの従業員4人の失踪に始まる事件です。リディアが呼ばれて会いに行ったチャイナタウンの大物から意外な依頼を受けることに始まり、途中はかなり意表を突く展開になっていきます。アメリカにおける中国人社会の問題点も興味深いですし、またリディアとビルの軽口のたたき合いも楽しく、最後近くまでは実に楽しく読めたのですが…
どういう役割なんだろうと疑問に思っていた2人組と1人が同じ場所で入り乱れるラストは、そうすべきだというそれぞれの立場が明確になっていないように思えました。特に2人組は平然とにやついていますが、実際には立場上非常に困難な事態に直面することになるはずです。そのクライマックスの後に用意された意外性(一応の)は、個人的にはうまく処理していると思いますが。

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