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ミステリの祭典

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写楽おんな秘図

作家 大下英治
出版日1997年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2010/03/04 21:35登録)
「歌麿おんな秘図」の続編で、タイトルと主人公・歌麿の後半生記である事から、作者が提示する大胆な仮説は推測出来る。
基本的には男女のまぐわい描写を主体にした艶本なのだが、その合間に書かれた上記仮説の時代考証や作風考証は、まさに上級の歴史ミステリーだと云える。
特に、まぐわい描写にまぶした作風考証を、図書館にある浮世絵作品集で実際に確認して唸ってしまった。
作者のサービス精神と作風の幅広さには感嘆する。

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