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ミステリの祭典

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片腕をなくした男
チャーリー・マフィンシリーズ

作家 ブライアン・フリーマントル
出版日2009年11月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2010/02/18 18:39登録)
騙し騙され、嵌め嵌められ。全く諜報活動の世界とは何が真実で何が虚構なのか全く予断を許さない。最後まで読んだ今はそんな思いでいっぱいだ。

しかし本当にこのシリーズは一流のエスピオナージュ小説でありながら世のサラリーマンの共感を得る、中間管理職の苦労を痛感させられる作りになっているのが面白い。

しかしこの大どんでん返しは読了直後ではあまりの急転直下の展開に創りすぎだという感慨が否めず全面的に首肯できない。
訳者あとがきによれば本作は新たな3部作の第1作目であるとのこと。
とにかくフリーマントルのライフワークとも云えるこのシリーズの恐らく掉尾を飾る三部作の最終作が訳出されるのを愉しみに待つことにしよう。

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