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ミステリの祭典

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オッド・トーマスの受難
オッド・トーマスシリーズ

作家 ディーン・クーンツ
出版日2009年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2010/02/15 23:45登録)
今回オッドが対峙する敵はダチュラという名のテレフォンセックス業者。オッドを殺し、その血肉を得ることで自ら霊視能力者になるという妄想を抱いたダチュラは、なんだかコミック物の悪役そのものである。どうやらクーンツは初のシリーズでアメコミ物に挑戦しているように思える。

オッドが捜している人や物に引き寄せられるように目的へ達するシックス・センスを持っているのも大きな特徴だが、今回はその能力を逆手に取ってスリリングを増しているのが素晴らしい。

とにかく全編自虐的なまでのオッドの自戒の念に覆われている。それ故、最後に至ったオッドの選択はなかなかに興味深い。

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