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ミステリの祭典

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幽霊屋敷の殺人
デス・オン・デマンド

作家 キャロリン・G・ハート
出版日1996年11月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2010/02/15 16:42登録)
(ネタバレなしです) 1992年発表のデス・オン・デマンドシリーズ第8作ですがこれまでのシリーズ作品とは異なりユーモアはほとんど見られず、スタンダードな本格派推理小説だったのには驚きました。あの能天気なマックスさえも本書ではかなりシリアスなキャラクターになっています。後期のアガサ・クリスティーが得意とした、「回想の殺人」を扱って家庭内悲劇の描写に成功しています。コージー派の作家扱いされるのを嫌がった(らしい)作家が意地を見せたというところでしょうか。個人的にはなかなかいい作品だと思いますが、これまでのシリーズ作品を気に入っている読者がこの変化を好意的に捉えるかは微妙かもしれません。

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