home

ミステリの祭典

login
チックタック

作家 ディーン・クーンツ
出版日2008年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2010/02/13 00:54登録)
とにかく今回の作品は、いきなりクライマックスから始まる。今までのクーンツ作品と違い、今回はなぜトミーの許に呪術を施されたような人形が送りつけられ、彼を襲うのか、その経緯がまったく解らないまま、最終章の前章まで逃亡劇・闘争劇が続く。
訳が解らない物ほど怖い物はないということだろうか、今回のテーマは。

そして下巻の最後の辺りで明かされる化け物の正体がなんとも腰砕けな内容だ。

昨今のクーンツ作品では、こういった地球外生命体や神の恩恵を受けた者といった、人智を超越した存在を登場人物に配している設定がやけに見られる。これはクーンツが現代社会に絶望を抱いており、もはやこの状況を打破するには救世主が必要だと訴えているのかもしれない。

ところで作中、日本人は毎日豆腐を食べるから前立腺癌の発症率が低いという叙述があるが、本当だろうか?

1レコード表示中です 書評