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ミステリの祭典

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高木彬光探偵小説選
大前田栄策もの ほか

作家 高木彬光
出版日2010年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 江守森江
(2010/02/16 19:07登録)
幾ら好きな作家の本でも値段を考え即時購入せずに判断を保留した。
貴重な資料扱いなのか図書館に出版即時入庫したので早速読んだ。
大前田シリーズの中編「黒魔王」他、単行本未収録短編が16編と随筆・評論が収録された豪華版な本だった。
しかし、収録小説に神津恭介物は1編も無く、埋もれていた事に納得する程度な作品が揃い自腹購入は断念した。
随筆・評論では、私的な本格ミステリ嗜好の原点である作者の論考が読めて非常に嬉しかった。
しかし、トリック創作論での、あわやパクリ容認な主張は、当時の日本探偵小説界のモラルが浮き彫りになっていて残念でもある。
※マニア以外はわざわざ購入する程の本ではない。
採点は小説4点・評論6点で平均した。

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