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ミステリの祭典

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お待ちなせえ

作家 梶山季之
出版日1982年01月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 江守森江
(2010/01/30 01:31登録)
はっきり言って贋作製造を巡る古城での冒険場面以外はミステリー的要素の無い作品。
夫婦関係・画商の世界のドロドロした関係をユーモラスに描いたドタバタ半生記。
実在の画壇人物をモデルにした登場人物達のエピソードだけを読んでも充分に楽しい。
作者最大の持ち味である文学的素養の欠片すら感じさせない大衆的な熱気と新鮮さからくる抜群のリーダビリティが一番発揮されていると思う。
※私的に小説の面白さ、読書の楽しさを認識した原点的作品で無条件に満点(8点)を献上する、但しミステリー的要素の薄さを考慮して思い入れ加点は控えた。
一般大衆小説での採点なら10点。

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