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ミステリの祭典

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バッド・プレース

作家 ディーン・クーンツ
出版日1994年04月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 Tetchy
(2010/01/26 22:01登録)
今回もクーンツは非常に魅力的な導入部を演出してくれる。

ふと目が醒めると知らない所にいる男、フランク。
最初は簡単な依頼かと思われたあるコンピュータ会社の仕事で危機一髪の危難に見舞われる夫婦探偵。
このフランクの、見知らぬ場所で目覚めるという設定のオチがテレポートだったとき、『ライトニング』など散々使い古された手の亜流でしかないのかと思われたが、最後に明かされるフランク、キャンディらポラード一族の血縁のおぞましさにはかなりガツンと来た。

これほどの真相はかの名作『ウィスパーズ』に勝るとも劣らない。
これをフランク及びキャンディがテレポート能力を持つに至った事を原因付ける強引さ。これほど畸形遺伝子を並べると納得させられるから怖い。しかし、ここまでやると次はどんな手が残されているのだろうか?

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