home

ミステリの祭典

login
マンハッタン魔の北壁
旧訳はブライアン・コフィ名義で刊行

作家 ディーン・クーンツ
出版日1980年07月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2009/12/20 00:13登録)
プロットは及第点だろう。登山中の事故で瀕死の重傷を負って自信を喪失した登山家がある事件を切っ掛けに困難に立ち向かいその自信を取り戻していくというストーリーに加え、連続殺人鬼、事故の際に身につけた千里眼の能力など、クーンツの味付けが溢れているし、殺人鬼が1人ではなく、2人が同一の犯行を行うというアイデアも秀逸だろう。さらにマンハッタンのビルを山に見立て、垂直降下するアイデアも主人公の設定と見事に呼応し、素晴らしい。
しかし、どこか響かない。
有りか無しかといえば有りだが、文庫で十分だというのも事実だ。

1レコード表示中です 書評