home

ミステリの祭典

login
閉じた本

作家 ギルバート・アデア
出版日2003年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2015/01/06 22:06登録)
本サイトではクリスティーへのオマージュ作品『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』(未読)しか批評されていなかったので、本作も謎解き系だと思って手に取ったのですが、内容紹介からしても明らかにサスペンス小説でした。まあ謎解き的にも完全に会話と内面描写のみで書かれた、いわゆる地の文がない作品なので、すぐに何か仕掛けてくるなとは予想できますし、実際「マーガトロイド」の元ネタとは全く違う仕掛けはあります。しかしそれも、なるほどな程度でした。ではサスペンスはと言うと、中盤になってやっと怖い疑惑が出てくるのはちょっと遅すぎる感じです。動機に不満を述べている人もいるようですが、これは一応伏線もあり、そんなに悪くないと思いました。
実は本作で一番感心したのは、ミステリ的な部分ではなく、目が見えない人の立場を別の場合と重ね合せた考察でした。これはミステリとしてはクライマックスに向かう部分に現れます。

1レコード表示中です 書評