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ミステリの祭典

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ウィスパーズ

作家 ディーン・クーンツ
出版日1989年09月
平均点10.00点
書評数1人

No.1 10点 Tetchy
(2009/10/24 00:01登録)
はっきり云って最後にやられた。打ちのめされました。

最後に現れるブルーノ・フライを脅かす「ささやき」の正体のおぞましさ!背筋に文字通り虫唾が走りました。

あれだけの存在感で迫るブルーノ・フライがいやに打たれ弱かったり、最期が呆気なかったり、幾分か瑕疵はあるが、トニーとヒラリーのラヴ・シーンに共感し、思わず胸が熱いなるシーンがあったり(クーンツはこういう人と人との感情の交わらせ方が非常に巧い!!)、フランクの殉職シーン、また各登場人物の愛する人を失った哀しみなどドラマティックな演出が散りばめられており、非常に美味しい作品だった。

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