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ミステリの祭典

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ストーカー
旧題『狂った追走』

作家 ディーン・クーンツ
出版日1986年06月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 Tetchy
(2009/10/18 01:17登録)
スピルバーグの「激突」を思い起こさせるような設定でストーカーの恐怖を描いた本作において特筆されるべきことは本作が’73年に書かれた物であることだ。
日本に「ストーカー」という言葉が上陸したのは恐らく’90年代初頭であろうからその先駆性は素晴らしい。

ただやはりクーンツ特有の瑕というのは本作にもある。
まずはホウヴァルなる刑事をただの狂言回しとしてしか機能させなかった事。多分クーンツはこのキャラクターを持て余したのだろう。
もう1点はソランドの精神病が何に起因するかが明白でない事。これは小説の設定において必要不可欠ではないだろうか?とは云え、スリルとサスペンスを十分に織込んだ本書はやはり愉しめたというのが本音。

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