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ミステリの祭典

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暗礁
疫病神シリーズ

作家 黒川博行
出版日2005年10月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 あびびび
(2009/10/22 17:11登録)
疫病神、国境に続く桑原、二宮の名コンビ第3弾。
相変わらず、会話が絶妙で、一旦、本から顔を離して笑ってしまう。

桑原の徹底した極道人生と、二宮のごきぶり人生。このシリーズは新宿鮫のように続いて欲しい。

ただ前2作が凄すぎて、やや話題性には乏しいかも。疫病神⇒
国境を読破すれば、もう無視することはできないだろうが…。

No.1 7点 ZAto
(2009/10/17 12:59登録)
この物語のキモは桑原のシノギへの執念に尽きるだろう。
そして人間関係の複雑さは黒川小説でも最大級で、そこに巨大な利権があることはわかっているのだが、
その利権の総元締めが企業なのか、警察なのか、やくざなのかが判然としないまま、
桑原が強引にこじ開ける風穴に我々は二宮とともに腕を引っ張られように突き進んでいく。

ただ、桑原と二宮の丁々発止のやりとりは相変わらず楽しいのだが、
以前の警察小説のように物語の途中で一度、展開を整理するような描写があってもよかったのではないか。

シノギの矛先が二転三転するのを、
黒川が面白がり過ぎた恨みは残ったような気がする。

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