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ミステリの祭典

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冒険・スパイ小説ハンドブック
早川書房編集部編

作家 事典・ガイド
出版日1992年10月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 蟷螂の斧
(2021/03/24 19:50登録)
1992年、早川書房編集部が冒険・スパイ小説の中から「好きな作品」をサブ・ジャンル別に10冊づつ読者に選んでもらった集計結果(605人の応募)
()は東西ミステリーベスト100の1985年版・2012年版の順位
*冒険小説
1位「鷲は舞い降りた」(5・19)
2位「深夜プラス1」(6・25)
3位「シャドー81」(15・32)
4位「高い砦」(21・91)
5位「ナヴァロンの要塞」(80・-)
*海洋冒険小説
1位「女王陛下のユリシーズ号」(11・70)
2位「脱出航路」(56・-)
3位「海底二万里」(-・-)
4位「ゴールデン・キール」(-・-)
5位「ロセンデール家の嵐」(-・-)
*スパイ小説
1位「寒い国から帰ってきたスパイ」(33・-)
2位「消されかけた男」(41・-)
3位「パンドラ抹殺文書」(-・-)
4位「別れを告げに来た男」(-・-)
5位「シューマン・ファクター」(-・-)
*謀略・情報小説
1位「ジャッカルの日」(12・17)
2位「レッド・オクトーバーを追え」(-・-)
3位「大統領に知らせますか?」(-・-)
4位「ブラックサンデー」(-・-)
5位「オデッサ・ファイル」(-・-)
以上を集計した総合順位も掲載されていますが、あまり意味がないですね。細かいジャンル分けなどしないでの順位が知りたかった。その他、エッセイ、作家論、年表等々充実しています。

No.1 6点 mini
(2015/09/24 09:54登録)
明日発売の早川ミステリマガジン11月号の特集は、”北上次郎責任編集〈これが冒険スパイ小説だ!〉”
北上次郎だとちょっと前に本の雑誌社から冒険小説のガイドが出ているが、つまり早川書房じゃないんだよね
早川は最近にミステリハンドブックの新ヴァージョンを出したが、冒険小説系については新版は出さなかった、まぁ今はブームじゃないしって事なんだろうけど、そうかミスマガでやろうというわけだね、年末のランキングと同様な手法だがミスマガの活用という点では早川らしいところ
今回の特集には座談会に霜月蒼氏も参加しているんだね、霜月氏と言えば最近はクリスティの全作品講評で話題になったけど本来は冒険小説畑の評論家だもんね

このガイドブックは過去に書評済だが、今回のミスマガに合わせて一旦削除して再登録
この種のガイド本に関しては、本格オンリーなものより他のジャンルの方が新たな発見が多くて参考になる
さて早川のこのガイドだが、形状的には文庫版なので名前の通りハンディで便利だ
さて私がこの種のガイド本に求めるものは、各作家の海外での評価位置付けのようなものであって、個々の作品毎の紹介なんかではない
このハンドブックは個々の作品解説は充実してはいるが、その作家が世界的にはどのような存在なのかがもう一つ見えてこない
一応ランキング的には結構準メジャークラスまできちんと拾ってはいるのだが、人気的にややマイナーな作家の情報が知りたいという欲求には、もう一つ痒い所に手が届かない感がある
でも冒険小説を”一般”と”海洋冒険小説”の二つに分けてランキングしているのは見識だろう
スパイ小説も”一般”と”謀略・情報小説”に分けていて、こうしたジャンルの捉え方は流石に早川編集部は的確で上手い
ただし好きな主人公・脇役ベストは余計だけどね

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