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ミステリの祭典

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ハゲタカ

作家 真山仁
出版日2004年12月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 江守森江
(2010/08/05 03:22登録)
目標にしていた書評千件を達成したら、猛暑とテレビのドラマ攻勢(週に連ドラ20本以上録画視聴中)にやられてしまい、読書を3日間休んだ。
映画版・地上波初放送の番宣を兼ねて、ドラマ版がNHKで深夜一括再放送中(本日放送分までが本作、以降は「バイアウト」をベースにしている。ドラマと原作では本質は同じだがカナリ別物)
経済謀略(再生)小説として非常に面白い(満点に近いレベル)が、私的なミステリーの範疇外なのでポリシー通り2点。
バブル後の不況な時期に上手く立ち回り、仕事を管理会社任せの不動産賃貸に切り替え今では趣味三昧な生活をしている私には、当時は私自身が小規模な「ハゲタカ」或いは「ハイエナ」だったと思える。
作者や池井戸潤、古くは山崎豊子・梶山季之・清水一行・城山三郎らが書いた裏・経済小説は、実生活への示唆に富み、意外な実用書だと思っている。
最終的に銀行など大企業の失敗は国を通じて一般国民(税負担)に尻拭いさせるシステムが確立している事に激しい憤りを感じる。
これでは日本は再生されない。
次世代の日本に希望はあるのだろうか!

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