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ミステリの祭典

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女を脅した男

作家 ルース・レンデル
出版日1998年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2009/09/13 00:25登録)
前半7編がノン・シリーズ物で後半4編がウェクスフォード物。
率直に云えば、順番は逆の方が読後感は良かったように思うし、評価も点1つ上がっただろう。

ウェクスフォード物については措くとして、ノン・シリーズ物について云うと、長編におけるそれは、砂の一粒一粒までを描くような木目細やかな心理描写を幾度となく畳み掛ける“重量感”があり、時にはそのために辟易してしまう所があるが短編のそれはほぼ20ページ前後の長さに集約された“切れ味”が際立っており、心地良い。
久々にレンデルを読むならば長編だろうが、レンデル漬けになるとこういった短編が息抜きとなってちょうどいい。

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