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ミステリの祭典

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少女探偵は帝都を駆ける
平田鶴子&宇留木昌介シリーズ

作家 芦辺拓
出版日2009年08月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 zuso
(2026/07/11 21:06登録)
舞台は昭和10年頃の日本。探偵小説好きの女学生・平田鶴子と新聞記者・宇留木昌介のコンビが、都会で起きた事件の謎を解き明かす軽快な探偵活劇。
鶴子たちのキャラクターもさることながら、当時の都市情景も印象に残る。文化や風俗の丁寧な描写を積み重ねて、鶴子たちの物語が鮮やかに映える世界を作り上げている。

No.1 6点 江守森江
(2010/02/28 05:10登録)
平田鶴子&宇留木昌介シリーズ第二弾。
細々と長期間に渡り書き貯め戦前の大阪を描いた6短編に、時系列的にはシリーズ終了を匂わせる修学旅行編の中編を纏めた連作集。
虚実取り混ぜた登場人物、時代背景に根差した動機、当時の最先端技術を逆手に取るハウダニット、映画・お笑い・探偵小説等への‘愛’に溢れた蘊蓄、冒険活劇の装いと本格ミステリとしての技巧、等々盛り沢山。
一方で、独特の読み辛さと作者のイジワルさが滲み出た表現が相まってもいる(この点のみ、どうにも好きになれない)
作者らしさ全開のバタークリームの如き作品で、好きならば濃厚さを満喫出来る。
あとがきにもある某作(田**文・梅*シリーズ)との被りは、本格ミステリ風とドタバタ風な見せ方の違いを比較でき、かえって楽しめた。
※余談1
好きな方は「小説宝石」(‘09・12月号)に掲載された平田鶴子・お婆ちゃん探偵の短編もどうぞ!
※余談2
戦前生まれの老人に「きゅうじょうで天皇陛下が云々」との話をされ‘きゅうじょう’って?と疑問だったが、この作品できゅうじょう=宮城(昔の皇居の通称)だと分かりスッキリした。

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