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ミステリの祭典

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身元不明者89号

作家 エルモア・レナード
出版日2007年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2009/08/11 00:36登録)
長い間、東京創元社が翻訳権を取得しながらも発行しなかったのだが、21世紀も7年を過ぎてようやく日の目を見ることとなった。小学館がレナード作品を上梓しだしたことが契機になったのか、定かではないが、とにかく喜ばしいことだ。

30年前に書かれた本書は、まず主人公となるライアンが令状送達人になった成り行きから、ライアンを取り巻く人間達を描き、そしてライアンが人生の転機となる出来事に遭遇するという至極真っ当な物語展開を繰り広げる。

今回は主人公のライアンよりもむしろ敵役のペレスの方が一枚も二枚も役者が上である。最後、1セントの利益も得られずにライアンから屈辱を与えられながら、ライアンに仕事の依頼をする図太さ。あれこそ本当の男だろう。
自分が何をすべきか解っている男なのだ。

私のレナード作品の評価は主人公を好きになれるかどうかにかかっているようだ。そういう意味ではちと物足りない作品であった。

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