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ミステリの祭典

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少年探偵王
本格推理マガジン (鮎川哲也監修・芦辺拓編)

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2002年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2009/08/14 01:40登録)
'02年に光文社文庫の企画で出版された物についての書評です。
監修・鮎川哲也となっているが名前だけで、選者及び本の解説は芦辺拓単独。
江戸川乱歩(3作)、高木彬光、鮎川哲也(3作)の埋もれた少年向け探偵小説に漫画(1作)を加えたアンソロジー。
乱歩については乱歩独自の作品集の方が(この本の収録作が小学校低学年向けな為)良作に出会えると思う。
高木作品は、現在めったに読めない「少年向け神津物」中編で、現代に置き換えれば「名探偵コナン」を彷彿させる。トリック自体は大人にはバレバレだが雰囲気は楽しめる。
鮎川作品の二編は大人向けに転用可能な本格で、鮎川らしさに溢れ少年物とバカに出来ない。(残り一編の写真トリックはクイズレベルだが)
漫画は楽しめたが、このサイトの採点対象外なのでオマケ扱いにした。
作者別に特別解説も付されている。
少年向け探偵小説の名探偵達は大人向けより格段に格好いいのが嬉しい。

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