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ミステリの祭典

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十三の階段
山田風太郎コレクション3

作家 山田風太郎
出版日2003年02月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 江守森江
(2009/08/22 08:24登録)
山田風太郎が関わったリレー短編6編を纏めた作品集。
まず、リレー短編という特殊な事情で埋もれていた作品達が読める点を評価したい。
山田風太郎より高木彬光、島田一男に惹かれて手にした。
リレー短編故にどれも傑作とまでは言えない(ツギハギ感は拭えない)
しかし「悪霊物語」で明智小五郎、「白薔薇荘殺人事件」「十三の階段」で神津恭介が名探偵として登場して楽しめる。
更に「怪盗七面相」では読み切り型らしく各作者独自の名探偵が活躍し個性が活きている。
特に先頭の島田一男は、一番得意な社会部長シリーズの一編として懐かしかった。
どの作品も作者の個性が伝わり、稚気に溢れている。
この様な企画も悪くないと改めて思った。

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