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ミステリの祭典

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マイ・ベスト・ミステリー<2>
逢坂剛・大沢在昌・北方謙三ほか

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日2007年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2022/11/22 17:11登録)
上段「最も好きな自作」 下段「最も好きな他人の作品」(敬称略)
①逢坂剛 ドゥルティを殺した男 5点 スペイン内戦初期に不可かな死を遂げた英雄ドゥルティの死の謎を追う・・・内紛 
②憎しみの罠(平井和正) 4点 子を事故で亡くしている刑事。不審な若者を撃ち殺してしまう・・・荒んだ心情 
③大沢在昌 湯の町オプ 4点 温泉旅館の客がピストルを持っている。元刑事の用心棒は・・・過去のしがらみ 
④チャイナタウン・ブルース(生島治郎) 7点 海運のブローカーにうまい話が舞い込む。しかし裏に密入国の話が・・・裏の裏 
⑤北方謙三 鳩 3点 公園のベンチで鳩を見つめる男は、いったい何者か?・・・脅迫 
⑥鳥獣虫魚(吉行淳之介) 4点 私は周りの人間が石膏色にしか見えない。しかし彼女を抱くと彼女は色彩を帯びる・・・私小説的な奇妙な味 
⑦黒川博行 カウント・プラン 7点 店舗の商品に毒を入れたとの脅迫文。さらに1億円の要求があった。切手から指紋。それはメッキ工場の従業員のものであった。彼は計算症で数を数えないではいられない・・・レッド・ヘリング 
⑧雪が降る(藤原伊織) 9点 母を殺したのは、あなたですね。少年から届いた短いメール・・・選ばれなかった男 
⑨真保裕一 遺影 7点 カメラマンは若い女性から余命短い母親の遺影用の写真を撮ってほしいと依頼される・・・若き頃の情熱 
⑩かわうそ(向田邦子) 8点 初老の男は脳卒中になるが、やっと包丁を持てるようになった・・・妻との葛藤 
(作家を目指すきっかけは、「かわうそ」(本作)と「来訪者」(阿刀田高)を書き写したことにあった)

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