home

ミステリの祭典

login
マイ・ベスト・ミステリー<1>
阿刀田高・佐野洋・柴田よしきほか

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日2007年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 蟷螂の斧
(2022/06/18 09:31登録)
裏表紙より~「『これを読んでいなかったら、自分は作家になっていなかった』そんな作品を、だれしも心に秘めているのではないか(逢坂剛氏の序文より)。ミステリー作家たちはどんな作品に刺激を受けてきたのか?「最も好きな他人の作品」と「最も好きな自作」に加え、書き下ろしエッセイも収録した贅沢極まりないアンソロジー第1弾。」~
上段が自作、下段が他作。(敬称略)
1.阿刀田高
①運のいい男 8点 美食家が地方のカキ養殖場へ。もてなされるが・・・結果は見え見えだが面白い
②替玉計画(結城昌治) 9点 自分そっくりの人物を利用しアリバイ工作をしたが・・・墓穴・爆笑もの
2.佐野洋
③お試し下さい 5点 匿名作家は殺し屋に配偶者を殺してくれと依頼するが・・・墓穴
④葬式紳士( 結城昌治) 7点 殺し屋は6か月以内に依頼を実行するという・・・大成功
3.柴田よしき
⑤聖夜の憂鬱 6点 クリスマス・イブは嫌いという女性。その日、父はプレゼントを持って列車で事故死。人形セットのプレゼントは行方不明・・・叙情的
⑥版画画廊の殺人(荒巻義雄) 4点 エッシャーの絵を題材にした殺人事件・・・絵を知らないと理解不能
4.志水辰夫
⑦ダチ 6点 かつて兄弟のようにして育った暴力団員と警察官。20年ぶりに・・・母の存在
⑧入れ札(菊地寛) 6点 国定忠治は連れて行く三人の子分を選ぶ方法として・・・掟破り・悲哀
5.乃南アサ
⑨かくし味 9点 煮込みのうまい店。隠し味は特にないというが・・・最後の一行
⑩夢十夜(夏目漱石) 7点 死ぬ間際の女に「百年待っていてください。逢いに来ます」と言われ・・・時の経過
6.宮部みゆき
⑪決して見えない 7点 深夜、タクシーを拾えない二人(赤の他人)は歩くことに・・・正夢?
⑫双頭の影(今邑彩) 9点 「よもつひらさか」で書評済

1レコード表示中です 書評