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ミステリの祭典

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雪蛍
佐久間公シリーズ

作家 大沢在昌
出版日1996年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2009/07/23 09:44登録)
佐久間公シリーズ。
薬物中毒者の更正施設の管理人である元探偵の佐久間が、その友人で更正施設の理事長である沢辺からの依頼を受けて失踪人調査を行うという設定。物語は、失踪人調査を行う過程で殺人事件に巻き込まれていく話と、佐久間が施設内で心を閉ざした問題児・ホタルと心を通わせていく話とが同時進行します。すこしテレビドラマ風です。
うがった見方をすれば、物語自体も佐久間のセリフも安っぽさがあるのですが、こんなテレビ的ストーリーに弱い私は、すぐに引き込まれ、少しソフトなハードボイルド・ヒューマンドラマとして楽しむことができました。
かつては、シリーズ物の途中の作品であることなど調べもせずに読む悪い癖があって、この作品もその例に漏れなかったのですが、特に問題なく楽しめたので、本作品については正解でした。でも失敗も多いので、これからは、このサイトで情報を得るなどして、注意して選ばないといけませんね(笑)。

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