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ミステリの祭典

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幻の終わり
事件記者ジョン・ウェルズ

作家 キース・ピータースン
出版日1991年06月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 ROM大臣
(2021/11/16 14:30登録)
語り口が上手いと思っている作家の一人。
もちろん、ピータースンが素晴らしいのは文体だけではない。人物の造形の巧みさにも、目を見張るものがある。ことにウェルズの同僚で彼に密かな恋心を抱くランシングの造形は出色。
もうひとつ、充分に練られたプロットの妙も忘れるわけにはいかない。過去と現在が幾重にも交錯し、意外な結末に向けて見事に収斂していく様は、確かな構成力を感じさせる。

No.1 7点 kanamori
(2010/04/09 18:51登録)
ニューヨークの事件記者ジョン・ウェルズが主人公のハードボイルド第2弾。
雪の夜に出会って意気投合した海外通信員の死と残した言葉の謎を追ってマンハッタンを駆け巡ります。
この小説の魅力は主人公の熱い思いと情感あふれる文章です。それと、やはり部下の女性記者ランシング(笑)。登場場面が少なめながら、なぜか存在感大で、アメリカ人女性ぽくないところが非常に惹かれます。
このシリーズ、4作品で終了したのは残念です。

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