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ミステリの祭典

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埋葬
検事補アレックス・クーパー

作家 リンダ・フェアスタイン
出版日2006年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 3点 あびびび
(2011/07/20 23:41登録)
この作家は主人公そのもの、実際に地方検察庁に勤務していた辣腕法律家だったらしい。会話のやり取りがスムーズなのは、そのせいだと思った。

エドガー・アラン・ポーの作品を巡って物語が展開されているが、事件そのものは淡々と進行しており、犯人が明かされても「まあそんなものか…」という程度で、どんでん返しはなかった。

No.1 7点 mini
(2009/07/09 09:44登録)
発売中の早川ミステリマガジン8月号は、ポー生誕200周年特集
便乗企画としてポーにまつわるエトセトラを
リンダ・フェアスタインの「埋葬」ってこんな話

マンハッタンに連続強姦魔を追う女性検事補アレックスたちだったが、古いアパートの地下室の壁の中から白骨死体が現れるという別件が発覚
どうやら25年前に生きながら埋葬されたようだ
その建物は短い期間ではあるが昔ポーが住んでいた事があるのだという・・・

リンダ・フェアスタインは初めて読んだが、パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズと、モデュラー型警察小説と、リーガル・サスペンスとを巧みにブレンドしたような感じだ
2006年の作なので、DNA鑑定などが発達した現代でミステリーを書くならこういうスタイルになるんだろうな
ヒロインが一時流行したプロファイリングというものを基本的に信用してないのが逆に時代の先端を行ってる
ヒロインは才色兼備な金持ちのお嬢様で、ただ正義の為に検事補をやっているような人物なので、下手をすると鼻持ちならない雰囲気になりそうなのに、そう思わせない作者の筆致は上手い
少なくともコーンウェルの検屍官シリーズなどよりは話の展開がずっと面白いと思った

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