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ミステリの祭典

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作家 天野節子
出版日2009年06月
平均点3.00点
書評数3人

No.3 3点 江守森江
(2010/12/18 02:39登録)
※ネタバレ要注意!!!
他の有名作品にも触れ危険です。
例外的な同一作品二度目の作品評を完全ネタバレでする事で安易なドラマ化(メディアミックス)に警鐘を鳴らします。
鳴り物入りな特別枠作品として仲間由紀恵主演(犯人)で二時間ドラマ化され、昨日フジテレビ系で放送されたのを観た。
〈開いた口が塞がらない〉とはこの事か!と実感するくらい酷い。
原作自体が前例ある叙述トリックを軸にした作品で褒められた作品ではないのだが、それでも原作で作者が苦心し隠蔽した事を早い段階で平然と曝してしまう映像化はドラマ制作スタッフ一同のクリエーターとしての認識を疑う(ミステリー作品に関わるのは厳禁なレベル)
ある事柄の隠蔽を軸にした叙述トリック作品は多々あるが、映像化するなら結末まで隠蔽するべきで、不可能なら映像化すべきではない!
綾辻「十角館」・我孫子「殺戮」・歌野「葉桜」辺りの作品でネタを曝して映像化される事態を想像すれば、如何に暴挙であったかがわかるだろう!(先に挙げた作者達は許可すまい)
こんなレベルの映像化を許可した作者の認識を疑うし「ミステリに関わってほしくない!」
自費出版な一作だけベストセラーになった程度のロートル新人では映像化利権には太刀打ち出来ないのだろうか?

No.2 2点 lg
(2010/05/22 07:24登録)
国語が得意な中学生のほうが、もう少しマシな文章を書くのではないでしょうか?
年に数百冊は小説を読みますが、おもしろくない小説は多々あれと、ココまでひどい文章に当たることはそうありません。
メジャー出版社から出版されているというのが驚きです。
編集者さん、もう少しお仕事してくださいな。

No.1 4点 江守森江
(2010/03/15 22:47登録)
ドラマで観たベストセラー「氷の華」は読む気にならなかったが、これは本格ミステリだと知り手にした。
タイトルも含めたフェアな伏線と回収や捜査過程での気付きは、まさしく本格ミステリだった。
※ここから作品の本質に触れるので、察する方にはネタバレになります。
それも犯人直結ですのでご注意下さい!
フーダニットからチープなアリバイトリックの運用まで全てが収束する‘ある事’の隠蔽(叙述トリック)が作品の肝だがアレンジしてはいても(結構読まれている)前例があり、また親切すぎるプロローグからも狙いが察せてしまった。
そうなると、無駄に長く感じ、更に読後感でも前例作品に及ばない事を強く意識してしまった。
※ボヤキ
読者視点では、この手の技法は一度体験すると格段に察し易く驚きも齎さない。
その事に作者視点では気付かないのだろうか?!

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