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ミステリの祭典

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時計は十三を打つ
レイノルド・フレイム

作家 ハーバート・ブリーン
出版日1956年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2014/08/14 14:05登録)
(ネタバレなしです) 1952年発表のレイノルド・フレームシリーズ第4作(そしてシリーズ最終作)は細菌研究所のある孤島を舞台にし、細菌の恐怖と戦いながらの捜査という異色の本格派推理小説です。まあ描写はあっさりしているのでそれほど恐怖感は感じませんが(過激な描写が苦手な私でも問題なし)。冒険スリラー色の強いプロットなのでハヤカワポケットブック版の翻訳の古さもそれほど読みにくさを感じさせず、すらすらと読めました。評論家のアントニー・バウチャーが「推理があてずっぽう」と批判したそうですが確かに緻密な推理とは言えないでしょうけど目くじらをたてるほどひどいとも思えず、結構楽しめる謎解きでした。ただ魅力的なタイトルがストーリーの中でほとんど活かされていないのはちょっと拍子抜けでしたが。

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