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ミステリの祭典

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もう生きてはいまい
レイノルド・フレイム

作家 ハーバート・ブリーン
出版日1954年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2010/08/30 21:31登録)
(ネタバレなしです) 「ワイルダー一家の失踪」(1948年)の後日談的な1950年発表のレイノルド・フレイムシリーズ第3作の本格派推理小説で、前作のネタバレはしていませんができればあちらを先に読むことを勧めます。独立戦争時代に負傷した英国将校が死亡した部屋で、寝る時にはなかったランプが出現したり英国軍の行進する音が聞こえるといった謎にはオカルト要素もありますが雰囲気としてはあっさり目です。とはいえこれはある意味正解で、風呂敷を広げ過ぎない分、(予想通りの)B級トリックが使われていてもあまり失望しませんでした。シンプルなプロットと(意外と)複雑な真相の対比が楽しめますが、ハヤカワポケットブック版の訳がさすがに古くて読みづらいのが残念です。

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