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ミステリの祭典

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虎の牙
怪盗ルパン

作家 モーリス・ルブラン
出版日1959年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 Tetchy
(2009/06/01 21:43登録)
ルパンシリーズ最大長編ながら、イマイチ知名度が低い本作。
二億フランという、現在の価値観でも破格の遺産を巡る殺人事件をドン・ルイス・ペレンナことルパンが探るというのが本書のテーマ。
従って話の風呂敷はとてつもなく大きく、敵も凶悪かつ奸智に長けているのに、結末はなんだかあっさり風で、肩透かし気味。
そしてルパンも結婚して物語が閉じられることからも、当時ルブランがルパンシリーズをこの作品で決着を着けようとしたのが解る作品。
とはいえ、世間はそれを許さず、今度は過去に遡り、ルパンの活躍が語られていくのだが、それはまた別のお話。

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