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ミステリの祭典

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待たれていた男
チャーリー・マフィンシリーズ

作家 ブライアン・フリーマントル
出版日2002年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2009/05/03 01:17登録)
異常気象によりシベリアの永久凍土が溶けて、その中からイギリス軍人、アメリカ軍人、そしてロシア人女性3人の死体が現れるという、またまた魅力的な発端で幕を明けるこのシリーズ。
そのため、英米露三国の共同調査陣が組まれるが、それはうわべだけで、やはり水面下では他国を出し抜かんとする、激しい駆け引きが繰り広げられる。
それらのやり取りが非常に高度な知的ゲーム、インテリジェンスを扱った駆け引きであるから全く飽きない。

物語が進むにつれて新たな事実が判明するが、それはまた次の謎に繋がり、なかなか先が見通せない。この辺りの手練手管はやはり巧いのだが、今回は冗長すぎると感じた。また三国に跨っているゆえ、関係機関も多く、登場人物も多く登場し、ちょっと整理するのに大変でもあった。

それでもカタルシスは得られるのだから、やはりフリーマントル恐るべし。

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