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ミステリの祭典

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山下利三郎探偵小説選Ⅱ
論創ミステリ叢書

作家 山下利三郎
出版日2007年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2025/03/24 23:34登録)
山下利三郎の選Ⅱは8編の創作(うち戯曲2編)と評論・随筆31編+アンケート等への回答で構成されています。分量的には創作が約2/3。
中編の『横顔はたしか彼奴』、長めの短篇『見えぬ紙片』『野呂家の秘密』の3編は、現代的な意味での「本格派」と言えるかどうかはともかく謎解き的興味のある作品で、作者の古風な文体も相まって、なかなか読みごたえがあります。『横顔~』の真相は複雑で意外ですが、巻末解題でも触れられているとおりタイトルが内容に合っていません。『見えぬ紙片』は被害者と加害者の過去の因縁に重点を置いた作品、『野呂~』は吉塚亮吉シリーズの一編だそうですが、それを知らずに読むと展開に意外性があります。
作者自身まえがきで「探偵味が希薄」と認めているラジオドラマ戯曲『運ちゃん行状記』、難解な文体が特に読みづらい『小奈祇の亡霊』、歴史小説の『越中どの三番勝負』も結構印象に残りました。

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