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ミステリの祭典

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標的の向こう側
私立探偵・鈴切信吾シリーズ

作家 藤田宜永
出版日1987年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2009/04/17 19:06登録)
パリ在住の私立探偵、鈴切信吾シリーズ、第2弾。
ハードボイルドにしては、欲望と愛憎が絡んだどろどろとした設定だ。前半はパリが舞台で、信吾のセリフや仕草は小気味がよい。後半はスペインが舞台となって、地元の暴力団も登場して血なまぐさくなる。ストーリーとしては、じょじょに登場人物が増え、もつれてきて、サスペンスも加味されながらミステリらしくなるのだが。。。

著者・藤田宜永氏は、直木賞作家で今は完全に恋愛小説家に移行しているが、かつては本作でも知られるハードボイルドミステリ作家だ。北方、大沢に比べると、私好みの雰囲気を出してくれているし、ちょっとした思い入れもあって、何作かは読んでみた。

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