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ミステリの祭典

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金糸雀が啼く夜
薬屋探偵妖綺談 

作家 高里椎奈
出版日2000年05月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2015/10/02 21:42登録)
薬屋探偵妖綺談シリーズ第4作。この作家は初めて読んだのですが、本作に関する限り、予想とは違うタイプでした。深山木 秋、座木(くらき)、リベザルの3人が妖怪だか妖精だかではあるにしても、謎解きミステリの構造だと思っていたのです。しかし今回中心となる事件は、リベザルと座木が由緒あるサファイアを盗み出す計画に加担することになるといいうものです。つまり犯罪小説なわけで、さらにその後に、サファイアにまつわる何十年も前の出来事が語られます。
その中心物語はまあよかったのですが、途中に強引に挿入したシャンデリア墜落による3人の人間の死亡というやたらに派手な事件が、入手した手がかりを示していないという意味でフェアでもなく、たいした真相でもなく、減点対象でしかありません。
なお、ラノベらしいキャラは、「はにゃ?」とか「ほえー」とか言う御(おき)葉山刑事がほとんど一人で引き受けている感じでした。

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