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ミステリの祭典

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銀の檻を溶かして
薬屋探偵妖綺談

作家 高里椎奈
出版日1999年03月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 4点
(2013/09/05 10:07登録)
薬屋探偵妖綺談シリーズ第1弾。
薬店を営む深山木秋と、その仲間の座木とリベザルの美少年3人組(座木だけは青年らしい)が探偵役。彼らはたんなる少年ではなく、みな妖怪だった。そんな妖怪探偵が殺人が絡んだ幽霊騒ぎの謎解きに挑む。

文章は軽いがリズムがあるとはいえない。
それに、本格ミステリだとすれば、とりとめのない会話が実は重要な伏線だったりもするので、軽いわりにあまり飛ばし読みはできなかった。
ストーリーに起伏がなさすぎるともいえる。平坦すぎるせいか、後半、2組の登場人物(妖怪探偵と刑事たち)がつながったときには、さすがメフィスト賞と感心したが、考えてみればよくあるプロットだ。でも、ラノベとして見れば上出来なのかもしれない。

読み終えれば、本格推理というほどではなく、やはり妖怪探偵のキャラにたよらざるを得ない本格もどきファンタジーだった。
美少年妖怪にも序列がある。秋がボス、座木が二番手、リベザルは下っ端。こんな関係の少年たちのやりとりは、ほどほどに楽しめた。

同シリーズは全14作もある。さらに続編(第2部)として、薬屋探偵怪奇譚シリーズというのもある。売れているのかもしれないが、よくやるなぁという感じがする。これだけ続いているのなら、そして本シリーズの他作品の出来がよいとのアマゾン評を見れば、あと1作は読んでもいいかなという気にはなる。

No.1 7点 H.T
(2009/04/05 11:03登録)
妖怪が出てくるミステリー小説。
妖怪が出てくるので、謎解きはしっくり来ないかな~と思っていましたが、そうではなかったのに驚き^^
個性豊かな秋・座木・リベザルの三人の会話も面白いです!

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