home

ミステリの祭典

login
ブラックウォーター湾の殺人
ストライカー警部補、ゲイブリエル保安官

作家 ポーラ・ゴズリング
出版日1994年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2013/01/24 21:00登録)
ゴズリングはこれが2作目ですが、前に読んだアクション・スリラー『逃げるアヒル』とは全く違うタイプの作品でした。いかにも映画向きな場面作りだけは共通していると思いますが。
全体の9割近くまでは、休暇中のストライカー警部補が地元の若い保安官に頼まれて殺人事件の捜査を手伝うという、オーソドックスな謎解きユーモアミステリっぽい展開で、楽しく読んでいけました。それが最後になって、突然はらはらサスペンス調になるのですが、これでは木に竹を接いだようにしか思えません。まあ、冒頭部分に呼応してはいるのですが。しかもこのサスペンス部分、どうも安易で中途半端になってしまっているのです。また全体構成の面からも、この部分の犯罪はむしろない方がよかったのではないでしょうか。エンターテイナー、ゴズリングのサービス精神が裏目に出たという印象です。

1レコード表示中です 書評