赤の女 |
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作家 | ポーラ・ゴズリング |
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出版日 | 1984年01月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | 空 | |
(2017/09/11 23:26登録) 1983年に「現代スペイン絵画なんてものが存在するとは知らなかったわ―すべてゴヤで終わったのかと思ってた」とアメリカの刺繍芸術家に本気で言わせるなんて、ゴズリングは美術のことをそんなに知らないのでしょうか。ピカソもダリも知らない、少なくともこの20世紀を代表する巨匠たちがスペイン人であることを知らない? 「それがスペインさ」と決めつける画一的な見方もなんだかなあ… といった、ミステリ以外の要素には不満もあるのですが、巻末解説にも「ヒッチコック映画そのままのサスペンスフルな」と書かれている展開はなかなかおもしろく読ませてくれます。犯人の意外性は、まあどうでもいいというか、クリスティーなら当然こんなひねりがあるだろうが、ゴズリングはどうかな、なんて思いながら読んでしまいました。 |