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ミステリの祭典

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おばちゃまはシルクロード
ミセス・ポリファックス

作家 ドロシー・ギルマン
出版日1991年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2015/06/13 10:14登録)
ミセス・ポリファックス・シリーズ第6作の舞台は中国。
今回は誰が相棒なのかという、意外な謎があるのが、前半の見どころです。ミセス・ポリファックスがある任務を果たした後で、その相棒の方から接触してくるのを待つという設定で、わざとらしい感じもしますが、楽しめます。その後は相棒の計画にトラブルが発生し、悪役の登場ということになるのですが、作中で弁解しているとは言え、この悪役の行動はやはり間抜けでした。
ミセス・ポリファックスにこんなことまでさせるのかと違和感も覚える一応のクライマックスの後、登場する中国の警察官が頭脳明晰な人格者です。これは現代中国に対する作者の敬意の表れかかもしれませんが、かえって不自然になっていると思いました。検死で凶器の特定はできないはずですし。
このエピローグ、シリーズはまだまだ続くわけですが、以後の設定はどうなっているのでしょうか。

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